newHSDAnalyzerを開発中

HSDAnalyzerをより快適に
当社製品等を納品させていただく際に付属しているハイパースペクトルデータ簡易解析ソフトウェアHSDAnalyzerですが、データ読込速度の見直しや新しい解析機能を実装するために新しく開発を行っております。

現在公開しているHSDAnalyzerに関しては、こちらを御覧ください。
https://blog.hokkaido-sat.co.jp/product-info/hsda/186/
現在は、添付した画像は、基本的な解析機能等は従来のHSDAnalyzer機能を移し替えて動作確認を行っています。そこに、細かい微調整をかけつつ様々な数値解析に使われるアルゴリズムを実装していきます。
スペクトルデータの読込改善
新しいHSDAnalyzerの特徴として、HSDの読込アルゴリズムを見直し、HSD読込速度が大幅に改善しています。
サンプルデータを使った際の読込速度の違いを出してみました。今回使用しているデータは、HSC1803-USB3にて取得したハイパースペクトルデータになります。
ハイパースペクトルデータ情報

項目 | 値 |
画像サイズ(横px✕縦px✕バンドband) | 1280 ✕ 1024 ✕141 |
ビット数(bit) | 10 |
データサイズ(MB) | 370 |
検証環境
読込速度を検証した際のPCの環境はこちらになります。
項目 | 概要 |
OS | Windows 10 64bit |
CPU | Intel Corei7-6700HQ 2.60GHz |
RAM | 8G |
Hard Drive | SSD |
検証結果
現在のHSDAnalyzerと開発中のNewHSDAnalyzerでのHSDの読込速度の結果を示します。時間を測定に関しては、スマートフォンのストップウォッチアプリを使い計測を行いました。
Software | 読み込み時間/Read Time(s) |
HSDAnalyzer(旧) | 5.5 |
NewHSDAnalyzer | 1.62 |
新しい約1/5に読込時間が短くなっています。
HSDだけで読み込める
従来のHSDAnalyzerでは、予め読み込む際のハイパースペクトルデータの形式が読み込むための設定ファイルが必要でした。
しかし、NewHSDAnalyzerは、そのような設定ファイルを必要とせずに、現在の当社のハイパースペクトルデータ(.hsd)に含まれているヘッダー情報(データ形式や画像サイズなどの情報を格納)から読み取りソフトの環境を設定します。旧式のHSD形式にも対応しています。
今後の予定
まずは、従来のHSDAnalyzerの機能を移設しつつ、様々な解析機能を実装を予定しています。また、機械学習やディープラーニングなどと接続できるようなことも考えています。
さらに、開発しているNewHSDAnalyzerに関しても従来の通り、誰にでも簡単にハイパースペクトルデータ解析を体験してもらうためオープンソースなどとして公開を検討しています。
このように北海道衛星株式会社では、解析アルゴリズムも含め一からハイパースペクトルデータの解析ソフトウェアを開発しています。
解析アルゴリズムは考えたけれども、ソフトウェアとして開発してほしいなどご要望がございましたら、ご連絡ください。