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ハイパースペクトルカメラの基本構造

ハイパースペクトルカメラ構造 | 北海道衛星株式会社

北海道衛星株式会社製ハイパースペクトルカメラの特徴についてご説明します。

自由自在に構成を変えられる設計

CosmosEye-ハイパースペクトルカメラ-は、宇宙用ハイパースペクトルカメラを産学官連携で開発後、その培った技術を元に新たに生まれ変わりました。

新たに設計し直したハイパースペクトルカメラは、ユーザーのニーズに合わせてカスタマイズしやすいものとなっています。

北海道衛星株式会社製ハイパースペクトルカメラの構成

CosmosEye-ハイパースペクトルカメラ-の最大のポイントは、カメラ本体内部に光学ステージスキャン(Scaning Stage)を搭載しているため、三脚を取り付けるだけでハイパースペクトルデータイメージを構築することができます。

Scaning Stage:精密制御光学ステージスキャン

北海道衛星株式会社製ハイパースペクトルカメラの構成

精度の高いスペクトルデータを取得するためにはHyperSpectrumSensorUnitを精密に駆動させる必要があります。現在、採用しているモーターは以下のような仕様を持ち合わせております。

  • 研削ボールねじで高精度にスキャン (縦方向のピンぼけが少ない)
  • スキャン時の振動が少ない (縦方向のピンぼけ、像の変形が少ない)
  • 磨耗する部品がない (長期使用時の像の位置ずれがない)

カスタマイズ可能なコンポーネント

ここで、カスタマイズが可能なユニットに関しての解説です。

HyperSpectrum Sensor Unit

北海道衛星株式会社製ハイパースペクトルカメラの構成

ハイパースペクトルデータを作り出すハイパースペクトルカメラの心臓部です。
Optical system(A)Optical system(B)に分かれており、これらの部品を交換することが可能です。交換することで、計測波長域と画像サイズを変えることができます。

Optical system(A):透過型回折格子

当社のハイパースペクトルカメラは、光を分光するために透過型回折格子を採用しています。当社では、この透過型回折格子を交換できる設計を行っています。この分光する機構を一般的に分光器と呼びます。カスタマイズで何がかわる?

光の分光度合いを変えることが可能になります。交換することで、細かく光を分けたり、大まかに光を分けたりすることで光を制御し、バンド数や計測波長域を変えることができます。

Optical system(B):受光素子

分光器によって分光された光(スペクトル)をデータとして変換するための受光素子を搭載しています。CCDセンサ/CMOSセンサと呼ばれるものです。受光素子は、感度波長や画像サイズなど様々な用途に合わせたものがあります。

先に、述べた分光器同様に、受光素子も交換可能な設計となっています。カスタマイズで何がかわる?

ハイパースペクトルデータの情報量を増加させることができます。交換することで、画像サイズやバンド数や計測波長域を変えることが可能になります。

Lens:C/CSマウントレンズ対応

当社の製品は、レンズ取り付け規格として、C/CSマウントとしています。そのため、C/CSマウント対応のレンズやアダプタを取り付けることで顕微鏡から望遠レンズなど他種多用な画像を撮影することが可能になっています。

このような特徴により、標準製品とともに、ユーザーの使用用途に合わせたハイパースペクトルカメラを提供することができます。
ただし、カスタマイズを行う際、部品の組み合わせによっては最適なスペクトルデータを取得できないなど、ご希望に沿えない場合がございます。

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